電動キックボードに関するアンケートを読み解く
電動キックボードに関するアンケート概要
株式会社イードが運営するカーライゼーションが、実際に電動キックボードを所有する方134人を対象インターネットでアンケート調査を実施しました。
カーライゼーション(https://response.jp/carealization/)
「今話題の電動キックボード事情を徹底調査!」ということで、非常に興味深い内容になっていますので当サイトでもご紹介させていただきます。
画像引用:上記のカーライゼーション様では、当該記事が見つかりませんでしたので、このページに掲載している画像は、紹介されているPRTIMES様から引用させていただきました。
PRTIMES(公式サイト)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000175.000004642.html
電動キックボードに関するアンケート調査概要
- 調査期間:2023年7月8日~2023年7月22日
- 調査方法:インターネットでの調査
- 調査機関:株式会社クラウドワークス
- 調査対象:電動キックボードを所有する方
- 回 答 数:134人
それでは、内容を見ていきましょう。
電動キックボードに関するアンケートを読み解く
【年齢】
アンケートによれば、回答者の中で46.3%が「30代」で最も多く、次いで20.9%が「40代」と回答し、半数以上が30代と40代に該当することが分かりました。
ダントツで、30代の利用者が多いですね。
新しいものなどに興味があり受け入れることができ、アクティブに行動できる年代で、そして電動キックボードも安くはないですから購入できる持ち合わせなども影響していると思います。
ついで40代、このあたりになると、新しいものに興味はあるが、受け入れづらいのか、アクティブに行動することが難しくなってくるのかもしれません。
ついで20代。こちらは新しいものをどんどん受け入れて、アクティブに行動できますが、ちょっとお高めの電動キックボード購入にはお財布事情が影響してそうです。
ただ、そもそも株式会社クラウドワークスが調査機関ということですので、クラウドワークス内でのアンケートであれば、年齢層の偏りがあるかもしれません。
【住宅形態】
アンケートによれば、46.3%の回答者が「持ち家(一戸建て)」に住んでおり、36.6%が「賃貸(マンション・集合住宅)」に住んでいます。ついでは「持ち家(マンション・集合住宅)」となっています。
逆に「賃貸(一戸建て)」や「社宅・寮」の回答は少なく、シェアハウスに住んでいる人はいなかったと報告されています。
これも、先の年齢から考えますとごく自然な結果のように感じます。
電動キックボードの場合には、保管場所に気をつける必要がありますが、そう考えますと持ち家の特に一軒家では十分な保管場所が確保できるでしょう。また、電動キックボードの軽さ、折りたたみという特性上、部屋に持ち込むことができる。というのがマンションや集合住宅の数値に出ているような気がします。
【電動キックボードの使用頻度】
アンケートによれば、電動キックボードの使用頻度について、60.4%が「週1回」と回答し、半数以上の人が週に1回使用していることが示されました。さらに、23.1%が「週2回」、10.4%が「週3回」と回答しており、合計で9割以上が週1回から3回の頻度で使用していることが明らかになりました。
回数から見る限りでは、毎日の通勤や通学で使用している人は少なそうですね。
まぁ、毎日でなくても天気の良い日に。とか、買い物などの必要のない日。などそういったケースでは利用されているのかもしれません。
ほとんどが週1~2回ぐらいですから、休日に乗る。もしくは平日にちょっとコンビニまで買い物に出かける。とかそう言った利用方法が多そうです。
【所有について】
この項目がちょっと意味がわかりませんでした。
44%の「都度借りている」というのは、電動キックボードのレンタルやシェアのことだと思いますが、そもそもこの調査概要では電動キックボードを「所有」している人を対象にしたアンケートのようですので、「都度借りている」というのが何故出てきたのかわかりませんでした。
まぁ、所有していても都度借りる。という人もいるのかもですが・・・
【電動キックボードの価格】
こちらの結果も「都度借り」が含まれていますので、数値がよくわかりませんが・・・
「都度借り」を除いて、1円からだと考えてみますと、アンケートによれば、「20,001円~40,000円」が一番多く、次いで「40,001円~60,000円」で購入しています。
このあたりは、ドン・キホーテの格安電動キックボードを始め、インターネットに出回っている格安タイプが多そうですね。
手始めに、あまり負担もなく手軽に乗ってみたい。という価格になっているのかと。
一方で、「100,001円以上」の高価なモデルを購入している層もいらっしゃいます。
このクラスになるとパワーもありますし、メーカーの上級モデルだと思います。
いろいろな装備も付き、良いものを買って乗りたい。という方もいらっしゃいますね。
【月額使用料】
こちらも、本来、電動キックボード所有者へのアンケートなら、答えが出ないような項目ですかね。
強いて言えば、所有者なら、例えば電気代、オプション品やタイヤなどの消耗品費。といったところでしょうか。
ただ、電気代ならしれてるでしょうし、そうしょっちゅうオプションや消耗品を買う。ということも考えづらいですから、
やはり、電動キックボードレンタルやシェアの利用料(使用料)となりますかね。
でもそれなら、月額8000円~10000円って。。。買うほうが安いのでは。。。置き場所?
【使用用途】
アンケートによれば、47.8%が「場所移動」と回答し、47.0%が「遊び」と回答しています。
遊びと場所移動は、ほぼ半々ですね。
少ない数値となりましたが、5.2%が「通勤」と回答しています。134人へのアンケートですから約7人。
数値的には低いですが、環境さえあえば「通勤」利用も全然問題ないことがわかります。
平日や休日にちょっとそこまでという電動キックボードの気軽な行動を引き出す「場所移動」派と、充電満タンスタートして乗り尽くす、遊び尽くす。という電動キックボードの楽しさを引き出す「遊び」派にわかれましたね。
【使用開始時期】
調査期間は、2023年7月8日~2023年7月22日ですので、この期間から遡っての時期となります。
半数以上が2カ月以内。ということになります。
2023年7月1日より道路交通法が改正されましたから、まだ、特定小型原付対象モデルでない可能性が大きいですかね。
この道交法改正時期の前後は、非常にニュースなどで電動キックボードが取り上げられましたから、それを見て購入を決意した。という人も多いのかもしれません。
その他の期間としても、2~12カ月で合計約40%ですので、ホントここ1年で電動キックボードの認知度が上がってきたように思います。
【使用したきっかけ】
アンケートによれば、ほぼ「使用用途」のアンケートと同じような内容となりましたが、「ちょっとした移動に楽で便利だから」が44.8%と一番多く、半数近くの人々が、移動の手段として利用する価値を評価していることが明らかになりました。
ついでは、28.4%の「遊びとして楽しそうだったから」との回答となり、休日等の電動キックボード特有の気軽に乗って楽しめる要素を重視している人が多いことが示されました。
【今後も使用したいか】
91.8%の方が「はい」と答えて、電動キックボード購入を後悔しておらず、現在の使用経験から現状満足していることがうかがえます。
【運転免許を持っているか】
アンケートによれば、94.0%の回答者が運転免許証を「保持している」と回答しました。
この免許証の種類まではわかりませんが、最低限月1種免許を所有していることになります。
6%の人約8名の方が免許証を持っていない。ということがわかりますので、これらの人は早々に特定小型原付に乗っていることがわかりました。
月1日以降販売の数車種、時期的に、FUGOのMEISTER.Fか、YADEAのKS6PRO、SWALLOWのZERO9 Liteに乗っているのでしょうね。
【まとめ】
発表された電動キックボードのアンケートは珍しいので、取り上げて、ご紹介させていただきましたが、このアンケートは、電動キックボード所有者対象となっていますが、利用したことのある人が対象なのかもしれません。
全体的にはなんとなく想像通りの結果になっていました。
ただ、使用頻度がもう少し通勤通学などが多いのかな。週5回程度もそこそこあるかと思っていましたが、そのあたりは思っていた利用方法とは違いましたね。
価格帯は、購入時期が特定小型原付販売前後となりましたので、一概には言えませんが、比較的安い目の価格帯が多くて、気軽に乗れてお試し価格的な範囲なのかもしれません。
嬉しかったのは、今後も使い続ける予定。という回答が約92%もあり、皆さん満足しておられるようで、これからも電動キックボードを乗り続けてください。
そしてまだの方は、まずはレンタルとかで試すなど、電動キックボードの良さを体感してみてください。